いつでも手を伸ばせばそこに在ると信じていたモノが、ある日突然崩れ去った。 目の前にあるのは、無慈悲な現実と残骸だけだった。いつも何処かで安心していた、 何の根拠もなく、明日も今日と同じような日々を送れると思っていた。 希望的観測に縋った脆く不安定な偶像を、事実を積み上げた確固たる現実だと信じ切っていた。 昨日と同じように今日を迎える事が出来たその有り難みを認識することもせず、 漠然と朝になれば日が昇り、明日には明日の風が吹くと思い込んでいた。 それがどれ程不確かで尊いことかを知ることもなく……。 と、自責の念と自らの認識の甘さを悔いておられる方も居らっしゃるかも知れませんが、完成版公開につき 不要な体験版データを削除しただけなので、宜しければ完成版をダウンロードして頂けると幸いです。